8月4日に駒澤大学で行われた全国進路指導研究会主催の「生きる・学ぶ・働く」と題されたシンポジウムに行ってきました。
午前中は東海林智さん(毎日新聞記者)、水島宏明さん(NNNディレクター・ネットカフェ難民という言葉の生みの親)による子供の貧困に対するお話しでした。
日本の子供の貧困率は15,7%(2009)で2年を経た今日ではますます悪化していると予想されます。
7人に1人の子どもが平均的収入の半分の収入の家庭で過ごしている現状です。
お2人のお話の中での貧困問題の共通点は、非正規雇用の増大・父子母子家庭への援助の不足・そして私たちの貧困に対する想像力のなさということです。
そして午後は東京で養護施設を出られた方々の支援(NPO法人ひなたぼっこ)をされている渡井さゆりさんと旦那様である渡井隆行さんのお話でした。
お二人とも児童養護施設出身のかたで言葉のひとつひとつ重みがありました。
制度としての充実が求められるのは特に大学や専門学校に行く補助や施設を出てからの方をフォローーする場所。
お二人の発言で印象残った言葉は
・学校は幸せな人の集まりに思えて仕方なかった。
・施設を出てからのモデルになるような大人がまわりにいなかった。
・音楽の専門学校に行きたかったけどお金の面で断念。
そして最後にさゆりさんが児童養護施設の制度を充実するのは非常に大事だけど、その前に大人ひとりひとりがハッピーでいなければいけないとおっしゃっていました。
私は涙もろくないですが泣けてきました。