10月17日から19日の2泊3日の日程で県議会文化・観光委員会視察に行ってまいりました。
委員長を拝命しているので、少しでも身のある視察になるよう視察先を職員さんと相談して決めました。
気仙沼では、なくなった方々の御冥福を祈りましたが、じゃりの歩道や空き地の多さを目の当たりにし、東日本大震災からの復興がまだなされていない現実を突きつけられ、自らの力のなさを考えさせられました。
内容は
①気仙沼市役所
気仙沼市は観光業を水産業と並ぶ基幹産業の柱として位置づけ、DMOを発足させました。スイスのツェルマットをお手本に、情報一元化によるリピーター確保に取り組んでいるそうです。
地域DMOを成立させてから地域連携DMOに移行したほうが良いのではないかと感じました。
②平泉文化センター 中尊寺
平成23年6月に一仏国土を表す建築・庭園及び考古学的遺跡群として世界遺産に登録され、登録前に既存施設を改修してセンターを開設しました。
平泉に来る観光客数は、登録後一時的には増えたが現在は登録前の200万に落ちついているそうです。
③仙台市役所 スポーツ振興課 東北楽天ゴールデンイーグルス
13万人のファンクラブは日本一。
県へ毎年7000万の球場使用料を払いますが、広告料他の営業努力に伴う利益は会社のものです。
試合の時だけでなくボールパークとしての魅力向上に努めていることを強調されていました。
観客動員数が経営上最も大事だが、試合の成績との相関関係はあまりないことを実績で楽天は示しています。
④仙台空港
県から民間に向けては、公共の目的をわかりやすくどうかがげるかが大切だそうです。なぜなら企業はこれに向かって競争させられるからです。
利用客数や取り扱い貨物料が明示されると企業側はありがたいとのご指摘がありました。
キャッシュフローが小さいと責任を持って経営してくれるところが手を上げてくれないし、運営期間も20年より長いほうが運営権対価も上がるので良いのでは?と感じました。