平成28年12月定例議会が12月21日に閉会になりました。
本年は文化観光委員会の委員長を務めていますので、県議会本会議最終日に委員長報告(委員会の内容を要約したもの)行いました
以下に掲載いたします。
文化観光委員会における審査等(とう)の概要(がいよう)と結果について、御報告いたします。
今回、当委員会に付託されました案件は、第136号議案「平成28年度静岡県一般会計補正予算」外(ほか)2件及び請願(せいがん)第1号((かっこ)その2)「教育格差をなくし、子どもたちにゆきとどいた教育をすすめるための請願(せいがん)」であります。
まず委員から、富士山世界遺産センター(仮称)の工事の進捗状況と開館に伴う事業の検討状況についてただしたところ、当局から、建設現場で発見された地下埋設物除去の影響により工程の見直しを行ったが、建物は当初の予定どおり来年の7月に完成する見込みである。その後、展示や内装工事等を行い平成29年12月に開館できるよう準備を進めていく。
開館に当たっては、記念式典や内覧会を開催するほか、国内外へ広く情報発信していきたいと考えている。
さらに、究める、伝える、交わる、守るというセンターの基本コンセプトに基づき市町と連携した巡礼路の調査、企画展示の実施、国際シンポジウムの開催などを検討しているとの答弁がありました。
次に、議案第161号及び第162号に関し、指定管理の候補者である静岡県文化財団及び静岡県舞台芸術センターに対する評価についてただしたところ、静岡県文化財団は、グランシップの電気やガスの利用方法の見直しによる光熱費の大幅な削減に効果を上げており今後もさらなる経費の節約が期待できる。さらに利用者の求めに応じて施設の貸し出しの際に弁当、看板作成などの手配を一括して請け負うワンストップサービスを開始するなど利便性の向上にも努めている。
また、静岡県舞台芸術センターは、日本平桜マラソンとタイアップしたウオーキングイベントや地元農家と連携したお茶摘み体験を開催するなどして舞台芸術公園の利用促進に努めている。
なお、指定管理者については、毎年第三者の評価委員会による外部評価を受けており平成27年度は静岡県文化財団が5点満点で4.5点、静岡県舞台芸術センターが4.3点と改善や施設の利用促進の努力が認められ、ともに高い評価を得ているとの答弁がありました。
次に、富士山静岡空港における公共施設等運営権制度の導入に関し、更新投資に対する県の費用負担の考え方についてただしたところ、富士山静岡空港は公共施設等運営権制度の導入手続を進めている他空港に比べて事業規模が小さいことから、運営権者が事業開始当初から独立採算で行うのは難しいと認識している。このため他空港では取り入れていない空港基本施設等に対する更新費用の一部を県で負担することを考えている。具体的な負担割合等については現在検討中であるが、今後関係者の意見も聞きながら決定していきたいとの答弁がありました。
次に、請願第1号((かっこ)その2)に関し、大学生に対する給付制奨学金制度の国や他県の状況についてただしたところ、現在国において平成30年度からの本格的な導入に向け、平成29年度に試験的に導入することを検討している。また他県では、岩手県が東日本大震災の被災者を対象に給付制奨学金制度を導入しているが、そのほかの県では事例がないとの答弁がありました。
そのほか、●議案第136号に関し、エコパスタジアムへの人工芝敷設に伴う他競技への影響、●静岡ツーリズムビューローの業務内容と人員配置の考え方、●オリンピック文化プログラムの推進における今後の展開、●富士山静岡空港の新規路線拡大の取り組み、●大規模スポーツイベント開催に向けたボランティア確保の取り組みなどについても質疑等(とう)がありました。
以上が当委員会における審査等(とう)の概要でありますが、結果といたしましては、議案第136号、第161号及び第162号は、全員一致をもって、それぞれ原案どおり可決すべきものと決定し、請願(せいがん)第1号((かっこ)その2)は、全員一致をもって不採択(ふさいたく)とすべきものと決定いたしました。
以上で委員長報告を終わります。