9月6日、7日(5日は尾道に移動のみ)と主に四国に視察に伴議員と行ってきました。
視察内容は以下のとおりです。
1 しまなみ海道とNPO法人シクロツーリズムしまなみ様
静岡県を国内外のサイクリストが憧れる「聖地」にするために、サイクルスポーツ振興の先進地であるしまなみ海道を実際走ってみました。
橋を走る道路は自転車専用道路ではなく、正確には自転車と歩行者のための自歩道。
行程は、9時半ごろジャイアント尾道店を出発、途中2か所で休憩をして、14時ごろジャイアント今治店へ到着。
・看板と道案内
スタートの尾道からゴールの今治まで、一度も地図を見ることなく到着できる。
道路にはブルーのガイドラインがほぼ途切れることなく引かれ、間違いやすい箇所には大きな看板が。
一度看板を見落とし、300メートルほど走行するも地元のおばさまが「間違ってるよ」と教えてくれた。温かい。
・自動車ドライバーのサイクリストへの対応
幅寄せされたり、クラクションを鳴らされたりは一切なし。逆に愛媛県が取り組んでいる「思いやり1.5m運動」を実感することが多々あった。「思いやり1.5m運動」とは、自動車等のドライバーに対し、自転車の側方を通過する際には“1.5m以上の安全な間隔を保つ” か、道路事情から安全な間隔を保つことができない時は“徐行する”ことを呼びかける運動。
・自転車スタンド他
サイクルオアシスという取り組みもあり、コース沿いのお店やコンビニ等には自転車スタンドが高確率で設置されている。
・景色
瀬戸内の景色は素晴らしい。特に橋の上からの眺望に関しては、ここしか味わえないのでは。景色の移り変わりという意味では、山と湖を交互に感じることができる浜名湖の良さを再確認できた、
⑤NPO法人シクロツーリズムしまなみ 宇都宮一成様
・2009年にNPO法人を立ち上げ。きっかけは大三島、伯方島、大島の住民と一緒に、2005年から3年間、国交省のサイクルツアー推進モデル地区の推進に取り組んだこと。3年経た後、住民の皆さんの「仕事がそれぞれみんなあるけど、この活動はずつと続けたいね」という思いから、法人設立。静岡県の白鳥和也先生もお手伝いしてくれたとのこと。
・3000人のサイクリストに調査を実施し、看板やマップ、レスキュー体制、荷物の配送、休憩所などなどの課題に取り組んでいった。
・現在の収入源は、マップや本の有料での発行、ゲストハウスの運営、ガイドツアーの派遣等。
・「地域の人に、自分たちが住んでいる場所はすばらしいと誇りをもってほしい」ことが宇都宮さんの仕事への思い。大変元気をいただき、宇都宮さんにはこころより感謝。
2 丸亀町商店街振興組合 明石 光生 副理事長
・60年間の定期借地権設定による再開発を実行し、2006年12月にオープン。69億の事業費に対して、補助金により銀行借り入れは2億5千万円。
西郷真理子さんがコンサルタントとして事業を牽引。リスボンが手本。
(西郷さんhttp://wol.nikkeibp.co.jp/article/column/20101125/109358/)
・商店街が生き残るために計画したことは、駐車場の設置、屋根がついた円形広場の設置、きれいな遊歩道、高齢者のための施設。今は、街にない映画館やスーパー銭湯の設置を目指している。
・明石さん曰はく、「これからは商店街の店舗もメーカーしか生き残れない。生き残れない仕事は辞めて、事業を変えて継続すればよい」とのこと。
3 香川県水道事業広域化 政策部水資源対策課水道広域化推進室 室長 塩田広宣様
・広域化を目指すうえで難航した点
1 水道料金の平準化
平成40年に持ち越しだが、高松市の料金体系に合わせ2.900円に照準を合わせた
平成29年4月時 最低2,570円 最高4,195円
2 施設整備水準の平準化
財政力の違いにより難航しているが、施設整備の最低基準を決めてそこまで各市町に引き上げてもらうことを決定
3 職員の給与体系の平準化
当面は派遣扱いにより対応
4 水道事業者の入札制度の設計
・広域化を進める上での中心人物は知事 最広域化に参加する予定ではなかった坂出市と善通寺市も自ら説得。