昨日今日の2日間で所属している県議会厚生委員会の県内視察がありました。
①小規模多機能居宅介護「永遠の家」
県では要介護状態のおじいちゃんおばあちゃんと障害を持った方(ダウン症など)が垣根なく同じ空間でサービスを受けることができる「ふじのくに型サービス」に取り組んでいます。
「永遠の家」さんはこの「ふじのくに型」サービスを提供してくださっています。
②静岡県立吉原林間学園
吉原林間学園は情緒障害時短期治療施設という主に虐待を受けた子供達が生活している施設です。
タイガーマスク運動の児童養護施設とは違い平均入園期間が2年4か月であり、園を出た後は児童養護施設や関係が修復された子は家庭に帰ります。
多くの子は感情をコントロールする機能が発達していないため職員さんに暴言を吐いたりしてしまい精神的にダウンしてしまう職員さんもいらっしゃるそうです。
園長先生から「虐待の多くは貧困問題や親が虐待を受けていた虐待の連鎖が原因です」とのお話をいただきました。
この施設は老朽化がだいぶ進んでおり部屋も3人で1部屋を使っています。
建て替えが計画されていますが予算をこういったところにはしっかりつけるべきです。
③障害者支援施設 富岳の園
富岳の園さんは障害者の方の太鼓による療育、パンやお菓子づくりによる仕事の創出に熱心に取り組まれています。
太鼓の演奏の上手さとパンのおいしさには驚きました。
障害者の方が作っているから買って下さいではなく商品としての競争力を十分に持っていることは支えている職員さんの努力です。
是非御殿場に行かれる時はお寄りください。
④順天堂大学医学部付属静岡病院
静岡県東部地区を支えている順天堂大学医学部付属静岡病院さんではドクターヘリと新生児集中治療室、東部地区の医療全体のお話などしていただきました。
ドクターヘリは患者さんを搬送するだけではなく医師と看護師が乗り込み現地で応急処置をして搬送中も様態を見ているそうです。
西部地区には聖隷浜松病員にドクターヘリが配置されています。
夜間ヘリの運航が今検討されているそうですが夜間の医師や看護師の体制を整えないといけないためにヘリ運航のために必要な人件費等が4倍くらいになってしまうそうです。
新生児集中治療室では300グラムくらいの赤ちゃんでも8割は助けることができるとのお話がありました。
小さくても一生懸命生きようとしている赤ちゃん達に元気をもらいました。
⑤生活介護事業所ミルキーウエイ
ミルキーウエイさんは重症の障害児の子供達が主に日中過ごす施設です。
どこの地域でも就学前の障害をお持ちのお子さんが過ごす場所がないのが現状ですが、こちらは就学前のお子さんでも来ることができます。
なかなか働いてくれる若い職員さんがいないことが課題とのお話をいただきました。
3歳の男の子とお母さんの姿がありました。
やれることをすべて提供することは正しい税金の使い道ではないでしょうか。
⑥順天堂大学保健看護学部
平成22年4月に開校したばかりの学校です。
県と覚書を締結して県内看護師の増加に寄与してくださいます。