10月12、13日に一人で視察に行ってきました。
一番の目的は埼玉県独自の取り組みであります生活保護世帯に対する中学生の学習支援です。
県内10か所の介護施設(場所を無償で提供)等で運営は彩の国子ども・若者支援ネットワークという教員を退職された方が中心の団体に所属する支援員がされています。
実際子供たちに勉強を教えるのは40名程の支援員と300人程の学生中心ボランティアです。
現在460人くらいの子供達が週1~4回、18時から20時(場所によって違いますし土曜日やっているところもあります。)の時間で勉強しています。
私は今回所沢市の特別養護老人ホーム亀令園さんで行われている教室にお伺いしました。
15人くらいの子供たちが自分から本当に一生懸命勉強しており、またボランティアの方もとても熱心に教えていらっしゃいました。
印象的だったのが子供達の表情が非常に穏やかだったことです。
勉強を教える場でもあり子供たちがほっとする場にもなっていると感じました。
2割くらいの子供が現在引きこもりだったり過去に経験があったりするそうです。
始まりは昨年度の高校への進学率は埼玉県全体で93.5%でしたが生活保護世帯は67.8%と、25ポイント以上の差がありように、親の所得水準による教育格差が明らかになったことです。
この取組のポイントは
・待ちの姿勢でなく支援員が家庭に何回も出向いて親御さんにも説得して、子供に教室にきてもらう 活動をしている。(一度めは市の生活保護担当と一緒に)
・受け皿になれる力がある団体の存在。もともと、彩の国子ども・若者支援ネットワークさんはあまりにも高校生が学校を辞めていまうことに危機感を抱いて集まったそうです。
・県知事の「誰にでもチャンスを」という考え方とそれをしっかり仕組みとして作れる県職員さんの 思いの強さ。
ぜひ静岡県でも導入できるようにしたいと強く感じました。
対応してくださった彩の国子ども・若者支援ネットワークさん、埼玉県社会福祉課の職員さん、亀令園さん、お忙しい中誠にありがとうございました。(フラッシュで邪魔したくなかつたので写真はとりませんでした。)
次の目的は神奈川県の川崎市にあります太陽光発電大規模施設であります浮島太陽光発電所と川崎エコ暮らし未来館に行ってきました。
発電所は土地を川崎市が提供し、運営を東京電力が行っています。
一般家庭2,100件分の年間740万kwhを発電するそうです。
発電所の土地はごみの焼却灰で埋め立てられた土地だそうで地盤沈下の可能性があるためコンクリートの土台の上に設置されています。
パネルの上につくゴミやちりは雨と風で流れ落ちるようになっており拭いたりする必要はなく、メンテナンスは電気を変換するパワーコンディショナー等のみです。
設置費用は発表されていませんが長野県飯田市の施設を参考にすればざっと50~70億くらいでしょうか。
今のままではコストが高すぎるのでやはり自然エネルギー電力買い取り制度は必要です。
しかし電力会社が買い取りの上限を決めていたり、スペインでは予想以上に買い取らなくてはいけなくなったり、ドイツではパネルがコスト面で中国製だらけになったりする問題があるようなので私も一層勉強が必要です。
エコ暮らし未来館は環境に対する川崎の事例がわかりやすく説明されていました。
その他には立教大学での就職における学生と中小企業のめぐり合わせの取り組みについて教えてもらい、合間の時間で静岡県の出先の東京事務所に行ってきました。
東京事務所は出先にも関わらず昼間の2時に伺ったら多くの職員が事務所にいました。
仕事は企業や国の情報収集と広報などですがいずれも事務所にいては仕事にならない気がします。
仕事内容も県の商品を売り込んだり市場を開拓する方向により一層シフトしたほうが出先の意味が出てくるのではないでしょうか。
改善する必要があります。
昨日14日に9月定例議会は閉会しました。
次の議会まで1か月半、しっかり準備します。