10月18,19,20日と私が所属している静岡県議会厚生委員会の県外視察(宮城県、山形県)がありました。
まず一か所目は宮城県蔵王町にあり、社会福祉法人はらから会さんが運営します蔵王すずしろに伺いました。
すずしろは豆腐販売で年間1億8000万もの売上実績をあげている、障害者が働いたり就職に向けた準備を行うところです。
すごいのはすずしろさんのような施設の全国の平均賃金は1万2695円(昨年)ですがすずしろさんで働いている51人の平均賃金は6万円を超えています。
障害者の方は障害者年金を受給していますが平均賃金を足しても10万円に届かない現状があります。
就労支援の責任者である小石澤さんが
・福祉の目的で就職してくる職員が営業のようなことをやるのは壁があるけれどそこ壁を破る。
・色々試行錯誤して豆腐にいきついた。とにかく売れるものをつくる。
・障害者は働かなくてもいいと思っている施設が多い。
などのお話をしてくださいました。
みなさんそれぞれ自身ができることを一生懸命やって、楽している人はいない印象を受けました。
翌日は山形県立中央病院に設置された出産関係の専門施設である総合周産期母子医療センターに伺いました。
こちらの施設は聖隷浜松病院を見本につくられました。
取組により新生児搬送はほとんどなく母体搬送がほとんどだそうで、こういった施設にはあまりない家族で過ごせるファミリースペースがあります。
次は宮城県立がんセンターに伺いました。
ここでは患者さんにあった抗がん剤を使うために遺伝子解析をして最適な抗がん剤を選べる「テーラーメード医療」のお話と看護師のキャリア開発のとりくみのお話を伺いました。
そして静岡がんセンターは全国的にもすばらしい施設だと片倉院長先生はおっしゃっていました。 それによって静岡県内の医者が増える基礎になる研修医も多く来るそうです。
最終日は株式会社が運営するマザーズサンピア保育園(認可)と仙台駅ビル内のマザーズエスパル保育園(仙台市独自の認可)に行ってきました。
株式会社で運営するメリットをお尋ねしたところ
・英語教室を自社でやっているので連携がとれる。
等のお話がありました。
個人的な意見ですが気になったのが社長の口から子供からの見てここがいいという話が聞けなかったこと。利用者である親御さんのが利用しやすくするのはいいことですが、保育園の主役はあくまでもこどもでは?
きっと株式会社と社会福祉法人のどちらがいいという議論ではなく運営する経営者の問題ではないでしょうか。
最後に視察ではないですが仙台の町中を歩いていたらきむらとしろうじんじんさんに会うことができました。
この方はお抹茶等お茶セット一式と、素焼きのお茶碗、釉薬、陶芸窯などのお茶碗制作セット一式などなどを載せたリヤカーを引いて町なかに出てきて、お客さんが色をつけた陶器をその場で焼いてくれてお茶を飲ませてくれるそうです。
見た目はかなり派手ですが少しお話しただけですごく魅了的でファンになってしまいました。
時間がなくてお茶は飲めませんでしたが今度どこかでお願いしたいと思います。
あとで調べたらかなりの有名人でした。