今日は静岡市で第3回児童虐待防止静岡の集いがあり参加させていただきました。
「児童虐待の防止と社会的養護の充実」という課題に対して広く関心と理解を得るために、県児童養護施設協議会が中心になりパネルディスカッションとパレードが行われました。
パネルディスカッションでは静岡県里親連合会会長の高井篤さんと静岡県児童養護施設協議会会長の加藤秀郷さんを中心に、虐待にあった子供達と日頃接している生のお話が伺えました。
国が現在の社会的養護の9割が児童養護施設だということに対して、将来は3分の1は里親などで3分の1はグループホーム(専門スタッフ等の援助を受けながら、小人数、一般の住宅で生活する社会的介護の形態)に変えていくことに対してのお話が主でした。
高井さんは非常に話づらかったと思いますが、里親として預かった子供に対応しきれず3か月で施設に戻さざるおえなかったなど里親の苦悩も本音でお話してくださいました。
その他に
・施設と里親と児童相談所は一体となって子供と向きあう必要がある。
・国が施設に里親に対する支援員を配置するが、支援する側される側ではなくお互いに学ぶ必要がある。
・施設の子供は30%は虐待経験があり25%の子は何かしら精神疾患を持っている。
などのお話がありました。
パレードは県立静岡商業高等学校のマーチンバンドを先頭に約1時間、静岡の町を歩いたのですが 高井さんもおっしゃっていましたが多くの若い方が足を止めて手を振ってくれたのがとても印象に残りました。
いつかパレードをする必要がない社会が来ることを願うと同時にしっかり取り組まなければいけない課題だと気持ちを新たにして無事パレードが終わりました。