3月19日~23日の今日まで中国(上海市と浙江省)へ視察に行ってきました。
外交等で日本とは問題を色々抱えておりますが対話を主とした交流で必ず共生できると感じた視察でした。
今後若い世代の交流も一層進めていけば国同士の関係も変わるはずです。
静岡県と浙江省は30年友好関係を深めております。
省は日本の県のような行政単位ですが浙江省の人口は約4,800万人と静岡県とは桁が1つ違います。
中国の中では5番目に裕福な県(1人あたりGDP)であり日本の自動車部品メーカーも多く進出おり湖西市のアスモさんも進出しています。
※全ての食事が中華料理で鳥の足がそのままの形で入っているスープも見慣れました。県の職員さんの配慮?で見慣れたえびちりや回鍋肉には一度もお目にかかれず。
今回の主な視察先と目的は
① 上海市奉賢区人民政府(浜松市位の規模)
目的 急速な発展の中の都市計画を学ぶ
② 永田部品 中国工場
目的 日本から進出している自動車部品会社の現状と課題を学ぶ
③ 杭州蕭山国際空港
目的 静岡空港の参考
④ 浙江旅遊局(県の観光課に近い)
目的 中国から静岡へ観光客を呼び込む問題点を学ぶ
⑤ 世界文化遺産 西湖
目的 富士山世界遺産登録への勉強
⑥ 浙江省人民代表大会(静岡県議会に近い)
目的 友好関係継続の意見交換
⑦ JETRO上海※私一人だけ伺う
目的 中国に進出している日本企業の現状確認と県が海外へ工業団地をつくる事(私の考え)に対してのアドバイスをもらう
※ もともとの行程外ですが緑色浙江という若者の環境団体にも伺いました。
中でも②と⑦の詳しい報告
②
・中国の法人税が11%から25%に急に上がるなどかなり経営が厳しい
・中国の製造業に対する力の入れ方がIT産業などに比べて低くなってきた
・一人っ子政策のために働かなくても若者が親の給料で食べることができるため勤労意欲が低い子が多い
・会社に対する思いよりも給与などの条件で他の会社にすぐ移ってしまう
⑦
・行政で工業団地をつくるのは効果的との話
・核の技術はブラックボックス化する必要がある
・設備だけでつくれてしまう部品はこれから進出するのは厳しいが、技術力勝負の企業は今から出ても勝算あり
・中小企業の海外進出は営業許可や環境局の許可、登記などで支援が必要
・中国完成車メーカーも今後精度の高い部品を欲するようになる