静岡県議議員 田内浩之
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令和3年6月議会一般質問

Posted by Hiroyuki TANAI - 2021年8月2日 - 議員活動

7月30日、県議会本会議にて一般質問を行ないました。

湖西市に関わる課題を主に取り上げていますので、是非ご覧ください。

1 レイクハマナ未来都市について
(1)環境重視型の工業エリアの形成

答弁者 知事

質問要旨
4期目の所信において、知事は「浜松市や湖西市などと連携し、次世代移動サービス(MaaS)などの新交通・移動システムの構築や環境重視型の工業エリアの形成など、自然と共生し、資源を循環させる域内循環型の地域づくりに取り組む」と述べた。この都市構想は、今年度策定中の地球温暖化対策実行計画における、2030年度に温室効果ガスを何パーセント削減するかの戦略的目標に大きく関わるものである。政府においては、2030年度までに、福島県内で電力の全てを再生可能エネルギーでまかなう工業団地を整備し、日本の脱炭素社会に向け、再生可能エネルギーと水素を最大限に活用した都市モデルを作ることが決まっている。製造業が盛んな静岡県にとって、県独自の環境重視型の工業エリアの形成は温暖化対策実行計画目標の達成に大きく寄与すると考える。そこで、県は環境重視型の工業エリアの形成をどのように進めていくのか、所見を伺う。

答弁
田内議員にお答えいたします。レイクハマナ未来都市についてのうち、環境重視型の工業エリアの形成についてであります。レイクハマナ未来都市構想は、県西部地域におきまして、自然と共生し、資源を循環させる「広域循環共生圏」を形成しようとする取組でございます。そこでは、いわゆる「循環型経済(サーキュラーエコノミー)」の考え方が重要になってまいります。少し言葉を足しますと、20世紀は革命と戦争の世紀と言われます。戦争も革命も争いを行いますから、命を落としたり、あるいは環境が破壊されたりします。その反省に立ちまして、21世紀は生命と環境を重視する世紀になるであろうと。一方、これを経済に則して言いますと、20世紀は大量生産、大量消費、大量廃棄の時代でございました。その反省に立ちまして、生産し消費し廃棄されるものを、新たに資源にいたすと、そしてそれを再利用するというのが循環型経済、いわゆるサーキュラーエコノミーであります。血液になぞらえれば、肺から新鮮な酸素を得て、心臓から動脈になって血液が流れますけれど、仕事を終えた血液は静脈となって心臓に戻ってまいります。また、新しい酸素を得て動脈に流れ込んでいくと。このようなことから、血液循環で言いますと、製造・生産を担うのが動脈産業であり、そこから排出される産業廃棄物をきれいにして再び循環させる産業が静脈産業であると。一体化した工業エリアの形成を、官民が連携して目指そうというものでございます。具体的には、先端技術で資源循環を担う新たな静脈産業の立地の促進、また、県内企業が県工業技術研究所と開発した食品残さを新たなエネルギー源に転換するバイオマスプラントの実装化などを進めてまいります。また、脱炭素社会の実現に向けたカーボンニュートラルへの取組は、環境問題やエネルギー問題にとどまらず、国際的な産業競争力に関わる経済問題でもあります。2050年に温室効果ガス排出量実質ゼロという国際目標に照準を合わせた気候変動対応は、もはやグローバルビジネスの参加条件になったと言えます。輸出企業も多くものづくり産業のメッカとも言うべき県西部地域におきましては、脱炭素に向けた産業構造の転換、技術開発の加速化、新産業の育成などは、避けて通ることのできない重要な課題となっております。また、CO2排出量の削減には化石燃料への依存を極力減らす必要があります。この意味で、環境重視型の工業エリアの形成には、再生可能エネルギーの導入促進などが不可欠になるということです。このため、県では、この構想の中で、中小企業の次世代自動車開発への支援や自動運転などの実証フィールドの形成など、官民を挙げて取り組む産業構造転換への道筋を示してまいります。また、現在、国が見直しを進めているエネルギー基本計画の再生エネルギー比率や、その具体的な導入促進策などを踏まえまして、AIやIoT(Internet of Things)などの先端技術を活用した再生可能エネルギー導入の最適化など、環境重視型の工業エリア形成に向けた取組の方向性を示してまいりたいと考えております。県といたしましては、「レイクハマナ未来都市構想」により、こうした環境重視型の工業エリアの形成促進を図り、SDGsのモデルエリアとして、環境と経済が両立する地域づくりを着実に進めてまいります。以上であります。

項 目
1 レイクハマナ未来都市について
(2)電力の再生可能エネルギー化

答弁者 政策推進担当部長

質問要旨
電力を多く消費する製造業に限らず、レイクハマナ未来都市構想を成功させるには、電力の再生可能エネルギー化が最重要の取組になると思われるので、県においては今後、景観に配慮した太陽光発電や小水力発電、バイオマス発電など発電性能の向上が見込まれる分野に注力すべきと考える。特に、小水力発電においては、大手空調メーカーが新規参入している事実が示しているよう、今後発電機の能力向上が見込まれ、県としても積極的に取組を進めるべき分野だと考える。また、バイオマス発電においては、畜産バイオマスや木質バイオマス等県の産業と深く関わる分野の技術向上も見込まれることから、県として産業団体とともに注力すべき分野だと考える。そこで、レイクハマナ未来都市構想において、電力の再生可能エネルギー化にどのように取り組もうとしているのか県の所見を伺う。

<答弁内容>
レイクハマナ未来都市についてのうち、電力の再生可能エネルギー化についてお答えいたします。レイクハマナ未来都市構想においては、県西部地域の高度な技術革新力をベースに、2050年の温室効果ガス排出量実質ゼロを先端技術でリードする世界的な拠点形成を目指してまいります。政府は、今年4月、2030年度の温室効果ガスの排出量を2013年度比で46%削減する目標を示しました。排出量削減を加速するためには、エネルギー消費量の削減や産業構造の転換、技術革新などとともに、生産から消費まであらゆる段階で電化を進めつつ、化石燃料への依存度を減らし、再生可能エネルギーの導入を促進することが急務の課題となります。国は、去る7月21日、改訂作業を進める「エネルギー基本計画」の素案の中で、2030年度の新たな電源構成の目標として、再生可能エネルギーの比率を36~38%と大幅に拡大する方針を掲げました。こうした状況も踏まえまして、レイクハマナ未来都市構想においては、議員御指摘の、小水力や各種バイオマス発電などにつきましても、技術革新の動向などを見据えつつ、本年度改定する「ふじのくにエネルギー総合戦略」を所管する経済産業部などと連携しながら、幅広い産業分野への導入促進に向けた検討を進めてまいります。現在、袋井市と御前崎市で、ともに2023年度の運用開始を目指した木質バイオマスの発電プラントの整備が進められています。また、浜松市や磐田市では、地域に分散する再生可能エネルギーを、蓄電池とIoTなどの遠隔制御で組み合わせ、電力の有効活用を図る仮想発電所「バーチャルパワープラント」の構築に取り組んでおります。県といたしましては、官民が連携して、こうした取組を更に発展させつつ、技術革新や環境整備への有効な支援策の検討を進め、レイクハマナ未来都市構想に、電力の再生可能エネルギー化に向けた具体的な取組の方向性を盛り込んでまいります。以上であります。

項 目 2 地域医療構想の実現に向けた取組について
答弁者 出野副知事
質問要旨
コロナ禍にあっても、人口減少・高齢化は着実に進みつつあり、地域医療構想の実現、特に病院の統合再編も含めた機能分化・連携の強化を進めていく必要がある。県の医療提供体制に関しては、地域における機能分化・連携が進んでいないこと、つまり多くの病院がいくつもの機能をもつために医療資源が分散し、非効率となり、医療の質の担保も難しいという現状がある。また、地域医療構想の実現に不可欠な、各地域における医療機能の分化・連携の強化を進めておけば、コロナ感染者に対する効率的な治療を行うための一定程度の機能の集約化が必要ではないかという課題に対し、応えられたのではないかとの指摘がある。静岡県においても、各医療圏域において議論が進められているが、関係する病院の利害を一致させることが難しい、調整会議の議論の具体性の確保が困難、地域包括ケアシステム構築との整合性などの課題のため、なかなか議論が進まないと認識している。そこで、地域医療構想実現への現在の進捗状況と課題認識、今後の取組について県の所見を伺う。

<答弁内容>
地域医療構想の実現に向けた取組についてお答えいたします。地域医療構想につきましては、県内8区域の地域医療構想調整会議における議論や、地域医療介護総合確保基金を活用した施設・設備整備などの支援により、将来不足が見込まれる回復期病床が、構想策定時の平成26年度から2,103床増加するなど、着実に進捗しております。一方、地域医療構想の実現に向けましては、一つは医療機能の分化・連携をこれまで以上に進め、医療機関相互の分担や業務の連携を具体的に構築していく必要がある
と考えております。このため、本年度から、複数の医療機関等で医療従事者の交流や医療機器の有効活用等、地域における医療機能を補完・強化する「地域医療連携推進法人制度」を活用した取組を積極的に支援しております。また、二つ目として、自宅など地域で安心して療養できるよう、医療・介護・福祉といった幅広い機関による連携も進める必要があります。そこで、静岡県医師会が地域包括ケアシステムの拠点として設置している「シズケアサポートセンター」の運営を支援し、多職種による連携を推進しております。今後は更に、病院から在宅療養への移行が円滑に行われるよう、病院の医師やかかりつけ医、ケアマネジャー、訪問看護ステーションなどの関係者向けの「在宅療養支援ガイドライン」を更新するなど、地域で安心して療養できる仕組みづくりを進めてまいります。県といたしましては、構想の実現に向け、静岡県医師会や静岡県病院協会等、関係者の御意見を伺いながら、県民の皆様が安心して暮らせる地域の実現に努めてまいります。以上であります

項 目 3 骨髄ドナー登録者への支援について
答弁者 健康福祉部長
質問要旨
静岡県の骨髄ドナー登録者数が今年2月以降、登録対象人口千人当たりで全国最下位の状況が続いている。全国に比べて50代の割合が高く、20代の割合が低い本県においては、若い方に、骨髄ドナー登録のことを知っていただき、より多くの方に登録いただく必要があると考えるが、どのように取り組むのか、県の所見を伺う。また、ドナーと勤務先に対する支援制度が十分に広がっていないことが、本県の登録者数が伸びない要因と考えられる。実際にドナーとして提供する場合には、7日間程度通院や入院が必要になり、中小企業や自営業などの皆さんは休んだ分収入減になるなど、行政による支援が必要と考える。支援制度は全国の市区町村の44%が導入している一方で、県内は35市町のうち7市町と20%にとどまっている。こういった支援が登録者の増加につながっているというエビデンスも他県から出てきていると伺っており、県としても支援制度をつくり、しっかりと市町とも調整をしていく必要があると考えるが、県の所見を伺う。

<答弁内容>
骨髄ドナー登録者への支援についてお答えいたします。本県の骨髄ドナー登録者は、全国に比べて、20歳代の方の登録割合が低い一方、50歳代の方の割合が高くなっており、骨髄提供が可能である満55歳を超えるなどの理由で、登録を取り消される方の数が新規登録者数を上回ることとなり、昨年度一年間で登録者数は182人減少しております。県では、献血会場等でドナー登録の説明を行うことが、登録者の増加につながると他県の事例から明らかになりましたので、昨年度から日本骨髄バンク登録説明員の養成研修会を行っております。さらに、若い世代のドナー登録の増加に向け、今年度からは県立大学の看護学生に、授業時間の中で骨髄移植やドナー登録について説明を行い、1人でも多くの方が登録してくださるよう呼び掛けたところであり、今後、他の県内大学に御協力いただき、更に取り組んでまいります。また、骨髄提供時の支援制度につきましては、複数の県から、制度導入が骨髄ドナー登録者の増加に寄与したと伺っておりますが、登録だけでなく、骨髄提供の増にもつながる、より良い制度とするため、事業者の意見を伺いながら、市町とも連携して検討を進めてまいります。以上であります。

項 目 4 浜名湖におけるアサリの資源回復について
答弁者 農林水産担当部長
質問要旨浜名湖のアサリの漁獲量は、平成27年の3,437トンから、平成28年以降2千トンを下回り、令和元年は872トン、令和2年は707トンと過去最低の水準に落ち込んでおり、大変厳しい状況にある。アサリの専業漁師が多い私の地元湖西市の入出地区では、数年前までは約40人が漁に出ていたが、現在は6、7人のみと危機的状況である。県においては、昨年度資源・環境等解析研究を行い、その結果、漁獲が好調であった年に比べてアサリの幼生が少ないことや、痩せているアサリが多いことが明らかになった。これらの原因として、産卵する親貝の減少や餌プランクトンの減少、高い水温等が考えられ、クロダイによる食害も無視できないと推定されるとのことである。令和3年開始の新成長戦略研究では、増減要因を更に特定するとともに、
餌環境の良好な地点の探索や資源添加などによる資源造成に関する研究及び食害対策研究に取り組んでいる。そこで、研究をどのようにすすめ、それを具体的な資源回復にどのように結び付けていくのか、県の所見を伺う。

<答弁内容>
浜名湖におけるアサリの資源回復についてお答えいたします。浜名湖のアサリ漁獲量は近年著しい低迷が続き、漁業者の経営は大変厳しい状況にあります。このため、県では、本年4月に専門的な知見や技術を持つ東北大学等と共同でプロジェクトチームを設置し、アサリ漁業の再生に向けた新成長戦略研究を開始したところであります。アサリの卵や幼生は、産卵場所から浮遊状態で、潮の流れに乗って湖の中を移動・拡散した後、湖の底に定着し、貝として成長していきます。近年の不漁の原因の一つは、湖内の潮の流れの変化や餌プランクトンの減少等に伴い、成育に適した場所に定着する卵や幼生の量が減少したこと、あるいは、成育適地そのものが減少したことであると考えられます。このため、本研究では、成育適地における卵や幼生の定着量の増加に向け、産卵が行なわれる場所と時期の双方の最適化に取り組みます。具体的には、まず、浜名湖内の潮の流れの実態調査に基づき、卵や幼生の発生、移動・拡散の状況を検証し、最適な産卵場所や時期を特定してまいります。あわせて、適切な時期に親貝が産卵できる
ように、成熟を制御する技術の開発も進め、アサリの生態に合わせた総合的な増殖技術を確立し、現場への実装に取り組んでまいります。加えて、アサリがクロダイ等に捕食されないよう、成育適地を網で囲うなどの食害対策を漁業者と連携して実施してまいります。県といたしましては、有効と考えられるあらゆる対策を講じ、アサリ資源の回復に向けて、全力で取り組んでまいります。以上であります。

項 目 5 都市計画道路大倉戸茶屋松線について
答弁者 交通基盤部長
質問要旨
都市計画道路大倉戸茶屋松線は湖西市内における渋滞解消、沿岸部から中心部へのアクセス向上、沿岸部の津波対策のために長年建設が待ち望まれている。計画地付近にはハイブリット車等のバッテリーを製造する民間企業を誘致しており、進出予定の企業は、令和5年の一部操業開始を目指しているところであり、産業道路としての必要性も高まってきた。現在、現地では土地区画整理事業による本格的な工業団地の造成が行われており、アクセス道路となる同路線については、湖西市が、国道1号大倉戸インターチェンジ付近から工業団地南側までの区間の整備を着々と進めている。このように、操業開始時に必要となる南側の道路網は供用できる予定であるが、一方で、工業団地北側に関しては、既存道路の幅員が狭小であるため、操業開始後も湖西市中心部とのアクセスに課題が残ると思われる。この道路の工業団地北側区間についても整備が望まれるところであるが、JR東海道新幹線を跨ぐ箇所や市街地を通過する箇所があるなど、整備に当たっては困難な状況が予想される。大倉戸茶屋松線は湖西市民の多くが注目している道路であり、企業の進出を推進する県にとっても大変重要な道路であると考えるが、北側区間について整備の方向性及び現在の状況を伺う。

<答弁内容>
都市計画道路大倉戸茶屋松線についてお答えいたします。都市計画道路大倉戸茶屋松線は、重要物流道路である国道1号浜名バイパスから北上して、東海道新幹線と交差し、国道301号に至る、浜名湖西岸地域の南北軸を形成する重要な路線であります。また、現在、湖西市新居町内山地区で造成工事が進む新たな工業団地のアクセス道路としても期待されており、全長約5.2kmのうち、これまでに湖西市中心部の2km区間の整備が完了しております。残る3.2km区間のうち、浜名バイパスから工業団地南側までの1.6km区間につきましては、湖西市が道路事業により、その北側の1kmにつきましては、浜名湖西岸土地区画整理組合が土地区画整理事業により整備を進めております。現在、未着手となっている工業団地北側600m区間のうち、北側の350m区間につきましては、県が街路事業により整備する方針とし、事業化に向けて調整を進めております。また、新幹線跨線橋を含む南側の250m区間につきましては、現在実施中の土地区画整理事業により整備することとし、事業の着手に向けて、国との協議を鋭意進めているところであります。県といたしましては、引き続き湖西市等と連携し、浜名湖西岸地域の産業や都市活
動を支える本路線の着実な整備を進めてまいります。

項 目 6 浜名港の活性化について
答弁者 交通基盤部長
質問要旨
現在浜名港周辺は、7月10日に海湖館等が国のみなとオアシスとして登録され、新居弁天地区においては観光地域の活性化に向け、湖西市による再整備が検討されており、民間活力を求めてサウンディング型市場調査が行われるなど、地域の活性化に向けて様々な動きが出てきている。浜名港の物揚場周辺においても、地域の皆様や県市で取り組んでいるイベント「浜名湖ミナトリング」が、今年で5年目を迎えた。また、現在、浜名港に隣接する浜松土木事務所旧新居分庁舎は、水防や道路・港湾の維持管理に活用しているものの無人の事務所になっており西部健康福祉センター浜名分庁舎も湖西市役所内に移転が決まっているので、今後、この両施設と港が一体的に活用されることが期待される。そのほか、新居の関所付近を発着とした水路巡りの企画も着実に実現に向かって動いており、浜名港は先々、陸と海の中継地点としての利用が見込まれるところである。私の地元でもある浜名港の活性化は、地域にとっても重要なことと考えており、このような地域の盛り上がりを更に進めていくためには、県をはじめ、市や関係者の方々が連携して、賑わいづくりに取り組んでいく必要があると考えますが、県の所見を伺う。

<答弁内容>
次に、浜名港の活性化についてであります。浜名港は、浜名湖南部と遠州灘に通じる今切口周辺の海域を港湾区域とする、県西
部唯一の港湾で、静穏な水面を有していることから、年間を通じ、多くの方々が、釣りやプレジャーボートなど多様な海洋レクリエーションを楽しんでおります。県では、浜松市や湖西市、浜名湖周辺にある企業等と連携し、例年7月に浜名港をメイン会場として開催している「浜名湖ミナトリング」の事務局として、広域的な「賑わいづくり」に取り組んでおります。また、浜名港におきましては、今切口西側における津波対策施設の整備や港湾施設の適正な維持管理を行い、来訪者の安全確保に努めております。
一方、湖西市では、「みなとオアシス」の登録を踏まえ、新居弁天地区において、民間活力を導入した再整備の検討を始めるなど、地域活性化に向けて動き出しております。こうした動きを継続的かつ効果的に進めていくためには、市が観光協会等、地
域に精通した関係者とともに、取り組んでいくことが重要であります。県といたしましては、浜名港を含めた地域の活性化が着実に進むよう、湖西市や地域の皆様の意見をしっかりと伺いながら、これまでのミナトリングの活動を通じて得た経験やノウハウを活かして、アドバイスを行うなど、積極的な支援に努めてまいります。以上であります。

項 目 7 高校入試における内申点について
答弁者 教育長
質問要旨
ふじのくに「有徳の人」づくり大綱には、イノベーションを牽引する人材の育成、高度な専門的知識と倫理観を基礎に、新たな価値を生み出す創造性を備え、既存の様々な枠を超えて活躍できるイノベーションを牽引する人材を育成しますとある。つまり、自分の頭で考え行動できる子どもたちを育てたいという理念だと考える。現状の静岡県の高校入試共通枠の制度は、平成 20 年度から始まっていると聞いている。選抜方法は、第1段階、第2段階、第3段階における選抜を行い、合格者を決めていると理解して
いる。一方、他県をみると、神奈川県では難関上位校は内申点よりも学力検査の比率が高く、中3の内申点が1点高くても学力検査では小問1つ分程度に相当すると聞いている。また、千葉県では 2021 年度から入試の制度が変わり、例えば名門高である県立千葉高校の場合、学力検査の割合は86.6%となっており、つまり、内申点で学力検査の不足分ををカバーするのは非常に難しい制度になっている。これらを比べると、静岡県の高校入試共通枠の制度は、内申点重視の入試制度と考えるし、民間大手の学習塾の見解も同様である。子どもたちの日頃の授業態度や協調性を評価する各教科の評定以外の調査書の記載事項ももちろん重要だと考えるが、ふじのくに「有徳の人」づくり大綱の理念の実現に向けて、子ども達が内申点を過度に意識することのないよう、入
試制度の見直しが必要だと考える。そこで、県教育委員会は、他県に比べて県の共通枠における高校入試制度が内申偏重だとの認識があるのかどうかについて所見を伺う。

<答弁内容>
高校入試における内申点についてお答えいたします。
現行入試制度の共通枠の選抜方法につきましては、調査書の評定、いわゆる内申点のみを重視したものではなく、調査書の評定が低く第1段階の対象者とならなかった者であっても、第2段階、第3段階の選抜で合格できる制度となっております。他県では、学力検査の得点と調査書等により総合的に選抜する方法や、調査書、学力検査の得点等を点数化し選抜する方法など様々であり、その一部に着目して入試制度を比較することは困難であります。議員から御紹介のありました一部の県に比べると、本県は、調査書の評定が合格に影響する割合が高いと思われますが、学力検査の結果も同様に重視しており、内申偏重ではないと考えております。しかしながら、高校入試のために、中学生が調査書の評定を過度に意識しながら学校生活を送る状況があるとすれば、教育環境として好ましくありません。入試制度の課題等を検証するため、毎年度開催しております政令市教育委員会、各教育事務所との連絡会では、これまでそうした意見は出されておりませんが、本県の中学生が高校入試で使用される調査書の評定によって日々の学校生活の行動が制限されることのないよう、中学校側へ伝えるとともに、改めて、現行の入試制度について、中学生に丁寧に周知してまいります。さらに、中学生や保護者、高校1年生に対してアンケートを実施するなど、現行入試制度に対する率直な意見を幅広く集約してまいります。本県が目指す有徳の人とは、個人として自立し、人との関わり合いを大切にしながら、よりよい社会づくりに参画し、知性と豊かな人間性を兼ね備えた人材であります。県教育委員会といたしましては、こうした有徳の人の育成に向けた教育活動の実現を図るため、多様な生徒を選抜できる入試制度となるよう、継続的に検証、研究を進めてまいります。
以上であります。

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